田川(栃木県宇都宮市)で石拾い!

 この間、「田川 石拾い」で検索してうちのサイトにたどり着いている石拾い同志の方(!)がいらっしゃっいました。せっかくなので、田川で拾える石を紹介します。

 拾った場所は宮の橋から錦小方面へ500メートルくらい遡った遊歩道脇の河原です。主に拾えるのは玉随系統ですね。

※田川とは、栃木県宇都宮市の中心市街地を流れる川。日光市から小山市まで栃木県を縦断している。鬼怒川の支流で、昔は暴れ川として地元民に恐れられていた。現在は護岸整備され、滅多なことでは氾濫しない。宮っ子にはおなじみの黄鮒伝説が残るなど、市民に親しまれている。

ピンク大理石(結晶質石灰岩)

ピンク大理石の写真

 何をおいてもまずは、これでしょう。

 私が最初に田川で拾った『綺麗な石』です。心の中で勝手に「姫石」って呼んでます。(「石長姫の石」で略して姫石。この石を拾った時に彼女の話を思いついたからです。思いついた話はこちら

 これは鑑別に出して確認してもらったので、石の種類は間違いありません。

この写真では薄ピンクに見えますが、磨くともっと濃いサーモンピンクになります。「神玉工房」の千徒さんにお願いして、大珠と勾玉にして貰いました。

ピンク大理石の勾玉と大珠

 ついでに、ピンク珊瑚と合わせたブレスレットもどうぞ

ピンク大理石とピンク珊瑚のブレスレット

 比重が軽いのか、雨で川の水量が増えた後の遊歩道寄り、川の本流から離れた場所によく落ちています。

カルセドニー(玉随/蛍光)

 ごろっと、こぶし大の玉髄です。色といい、透明度といい、大きさといい、このレベルのものはなかなか拾えません。さらに、なんと! この子は強い紫外線で黄色く蛍光するのです!

 ……蛍光している写真って撮るの難しいんだよね。

 石英系の蛍光鉱物って聞いたことがなかったから、びっくりしました。ミネラルショーでも、あまり見ないなぁ。見逃してるだけかもしれませんが。

ジャスパー(碧玉)

 あるようでないのがジャスパーです。いや、私が透明感のある石が好きなので、もしかしたら見逃してるだけかもしれません。

 手前の小さいヤツのほうが色が鮮やかで綺麗ですね。後ろのは、だいぶん黒っぽく写ってますが赤茶色です。サイズに惹かれて拾ってきましたが、余り鮮やかではないので、そのうちリリースするかも。

 鉄分による発色ではないのか、糸魚川で拾った赤玉に比べると随分と軽いです。

 ジャスパーって書いたけど、本当はチャートなのかも?

アゲート(瑪瑙)

 ご覧ください! この見事な縞模様を!

 透明感もバッチリの綺麗な瑪瑙です。難点は厚さがあまりないことでしょうか。こういう縞模様がしっかり観察できる瑪瑙も、あまり落ちてはいませんね。いつかルースにしてペンダントや指輪にしたいです。

玉髄なのか石英なのか判断に迷うタイプ

 たぶん、一番拾えるのがこのタイプです。透明感はまぁまぁで、強い光を透過します。色は白、赤みがかった黄色(薄いオレンジ)、黄色味がかった赤、赤茶。

 だいたいが石英系の石だと思うんですが、これなんかはチャートの綺麗な奴なのかなぁと思ったりします。




 そんな、まさか……と思いつつ、ほかの石より明らかに軽いために、もしかして琥珀なの?、と疑っているやつ




 綺麗な黄水晶。結晶の核の部分が観察できます。




 一見ただの石ですが、磨けば光る!、かも


この石はとても綺麗なルースになりました。こちらの一個目です。











拾える頻度の話

 このように魅力的な石が結構落ちている田川ですが、行けば必ず拾えるってほどではないです。私の場合は、月に1、2回、1~2時間ぷらぷら川原を歩いて、2、3ヶ月の間に1~2個拾えるって感じです。つまり、3~6回ほど通って1~2個ってことです。

 全然拾えないわけじゃないけど、来たからって拾えるわけじゃないので、地元の人で「地元の石が欲しい!」って人にはいいですが、わざわざ石拾いのためだけに足を運ぶのはお奨めしません。わざわざ来るなら、鬼怒川も結構綺麗な玉髄が拾えるらしいので、そっちに行ったほうがいいかも。

 今は、拾って磨いてもらって楽しんでるだけですが、いつか磨きから自分でやって「田川の石」としてアクセサリーの販売してみたいなぁ。

 その為には彫金の腕を上げていかなければ。ちなみに今はこんなレベル。(上のブレスレットの枠も自分で作りました。)

 拾った石と彫金のブログを始めました。よろしければ、こちらもどうぞ。

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