検索避けってどうなんだろうな、とだらだら考えたりします。

 携帯サイト立ち上げた時にも一度リンクフリー、アンリンクフリーで雑記を書きましたが、こういうのは一応ページの管理者として立場を示して置きたくなる。

 結論からいうと私の立場はリンクは完全フリーだし、検索避けも本来必要ないと考えてます。

 そもそもWWW上にあげている時点でそれはリンクしてね、検索してね、って言っているようなものだし、実際METAタグなどによる検索避けの効果ってほとんどないと言われているし、必要性が感じられない。

 普通の公式や作品感想を求めているなら作品名だけで検索かけるだろうし、それで公式より非公式サイトが上位に出てくることはまず考えられない。逆にカプ名で検索かける人なんかはそれを求めてくる訳だから、わざわざ閲覧者をはじく意味が解らない。

 そもそも著作権違反は親告罪なので、最悪、検索避けをすることによって摘発を逃れようとしている非常に悪質なサイトと受け取られることも考えられる。何と言うか、万引きは見つからない様に隠れてこっそりやるものだって言っている様に感じる。そんなこと言うなら最初からやるなよ、という。

 では、そんな私がなぜAPHをパス制にしているのかというと、それはキャラクター名=国名だから。いや、後ろめたいとか他国に迷惑がかかるとかではなく、単純に国名で検索かけたときにヘタリアサイトが引っかかるのがうざかった。そりゃあもう、ボロボロ引っかかりましたよ。俺はヘタリアについて調べてんじゃねー、実際の国家について調べてんじゃこんちくしょー、と言いたくなるくらい、そらもう沢山ひっかかってくれました。一体どういうことなの。

 実際、国家に関して調べている時に二次創作がバンバン引っかかるのは利用者にとっては大変不便。そもそもヘタリアで検索避け推奨なのは、その利用者の利便性に配慮してじゃないのか。そんなだからデリケート(笑)なんて言われるんだよ。

 それで私は決意した。国名で検索しても自分のサイトは絶対表示させない、と。なので作品部分にBasic認証つけてます。そして検索避けしていない部分では国名は出さない。ただしカプ名(この場合は伊普)で検索すると出てきます。(追記2010/10/02.むしろ積極的にMETAタグ入れている。だって、創作した以上は見て欲しいもの。)ヘタリア+二次創作でも出てくるはず(ただし、限りなく下位)。実際、検索ワード「普受け」でうちにたどり着いてる人もいるし。でも、ごめんね、うちには伊受けはないよ。ただ、これも日英とか普墺とか日独とか英仏とか、普通に使われる単語だとまた事情が変わってくるけれども。(追記2010/10/02.たぶん、その時は人名を使うと思う)

 何と言うか、右に習えで検索避け、ではなくてもっと利用者であるお互いのことを考えてサイト、ブログ運営してほしい。

 特にブログは検索に引っかかりやすくできているのだから、普通の名詞がキャラ名になっているヘタリアみたいな擬人化ジャンルには一番不向きなんだし。パスつけてやっている人はともかく。

 以上、お互いもっと気持ちよく利用できるように配慮しようぜって話でした。


2010/09/15
検索避けしたい方は、こちらへどうぞ 検索避け覚書


追記

 これは価値観の違いなんだろうけど、「二次創作に検索避けが必要なのは暗黙の了解で、みんな絶対にやらなくちゃいけない」ってのに、どうも納得がいかない。上で書いたように、万引きは隠れてやるものと、言っているように感じてしまう。価値観の違いだから、たぶんどれだけ真摯にそれを説明されても、なかなか納得はいかないだろうと思う。

 実際、著作権は親告罪なので、見つからなければ罪ではない。それを見つかりにくくして犯罪にならないようにってのは、確かに一理ある。あるんだろうけど、うーん。なんだかなぁ、それってフェアじゃない気がする。

 だって、著作者が二次創作は全面禁止っていった場合、検索避けしているサイトは創作やめるのでしょうか?私ね、やめられないと思いますよ。だって、私がその作品に萌えてたら、きっと書く。それをサイトという公の場所で公開するかは、また別の話だけれど、書くこと自体は止められない。実際、私もヘタリアのいわゆる混ぜるな危険と言われる話を書いたことがある(サイトに載せてるのとは別に)。

 そこで意欲がおさまって平和にすごせるならそれでいいんだけど、その意欲がおさまらなかったら? サイトで公開したいと思ったら? その時、検索避けって魔が差すように、するりと心の隙間に入ってしまうんじゃないですか?

 著作者が相手を摘発する場合、その証拠を出すのは著作者です。でも、それが見つかりにくく、やめて欲しいと思っていてもサイトが見つからなくて、摘発できなければ罪にならない。やめさせられない。そういう状況を、上手くやれば、検索避けは作り出せる。その時、検索避けをしてサイトを公開するって選択が、するりと選択肢の中に入り込む。検索避けは当たり前で、暗黙の了解で、マナーであるって周りの認識の助けがあれば、それはもっとずっと容易になる。

 それにね、検索避けをしているから黙認されているってのは、違うと思う。だって、誰もそんなことは表明していないのに(私が無知ゆえ知らないのなら、そういう案を出している著作者を教えてください)、どうしてそれがわかるんですか? きちんと確認していないなら、それは思い込みです。著作者が知らないから許されているだけ。知っていたら許さないかもしれない。例え検索避けをしていても。

 そういった状況を著作者が知ろうとした時に、わからないってのはフェアじゃないと感じる。

 まあ、色々と理屈をつけてみたけれど、そもそもの自分の考え方の立脚点が「検索で出てこないのは不便」の一点によっているから、あまり正当性を主張できる理論ではないかな。

 検索避け必要って言っている人の理論にも、「自分の楽しみを取られたくない、黙認されていると思いたい」って心理を、私は嗅ぎとっているわけだが。

 もっとも、こういう事を私が書いてるのは、サイトで扱ってるものが著作権違反にならないからかもしれない。ひまさんは二次創作OKだし、夢想は一次創作だし。二次創作禁止物件を扱ったら考え方が変わるかもしれない。変わらないかもしれないけど。もちろん、萌えても二次創作禁止は扱わないって選択肢もある。

 二次創作じゃないけれど、一般的に不謹慎(=検索避けが必要)だと言われるだろうユダ萌えのページも、検索避け外しちゃいました。最初は付けたほうがいいかと思ったけど、三日で考え方が変わった。だって、みんな見たいから検索するわけでしょう? なら、見たい人には見せたほうがお互い有益じゃないですか。究極的にはアレ、単なる本のレビューだし。

 そもそも、見たくない人は検索結果の『ユダに萌える本』ってページタイトルで避けるでしょう。避けられないとしたら、その人はちょっと頭の回転にchallengingな人です。

 批判は受けますけど、ユダに萌えるなんて不謹慎、イエスは処女懐胎以外認めないって言われたって、「ああそうですか了見狭いですね」って言って終了です。それ以外に返しようがない。だって、そんなこと言われても、萌えるもんは萌えます。イエスは歴史的に見て処女懐胎ではありえません。

 そんなことより、自分と同じ感性の人に見てもらいたい。あわよくば、ヘンリック・パナスの著作を読ませたい。そして萌え転がせたい。それなのに、検索避けして見てもらえなかったら、わざわざ手間暇かけてレビュー書いてwww上に載せた意味が無いじゃないですか。そういう事です。

 ダラダラ書きましたが、私にとっては検索避けをしたらwww上に載せる意義がなくなるため検索避けはしません。


2010/10/02
2011/02/13 加筆修正
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